しらゆり接骨院 〈 病院では治らない痺れの原因・痺れの治療方法・絞扼性神経障害 〉
【中枢性の痺れ】
脳や中枢神経が原因で起こる。
例)脳梗塞、脳出血 など
【脊髄性の痺れ】
脊髄神経や脊髄を取り囲む骨や靭帯などが原因で起こる。
例)腰椎、頚椎椎間板ヘルニア、脊椎空洞症 など
【末梢神経性の痺れ】
末梢神経に影響する血管や代謝の病気。
1.内科疾患に起因。
例)糖尿病、ギランバレー など
2.末梢神経の圧迫に起因。
例)絞扼性神経障害 など
【病院で治療しているのに改善しない痺れについて】
痺れの原因としては一般的に以上のものがありますが、「病院で治療しているが全然改善しない」とおっしゃる患者さんの中に絞扼性神経障害が原因である場合がとても多いことに驚かされます。絞扼性神経障害は血液検査、レントゲンなどに異常所見がないため、また病院では診察時間の関係上、十分な問診ができなかったり、関節の動きや筋肉の緊張度を細かく観察できないため、見落とされてしまうのでは?と推測されます。逆に私たち柔道整復師は、関節の動きや筋肉の状態に常に着目し、絞扼(圧迫)されやすい部位が念頭にあるため、原因を見つけるのが得意です。
絞扼性神経障害
絞扼性神経障害に起因する上肢、下肢の痺れの例 括弧内は傷害される神経
・上肢:胸郭出口症候群(腕神経叢)
クワドリラテラルスペースシンドローム(腋窩神経)
回内筋症候群(正中神経)
肘部管症候群、遅発性尺骨神経麻痺(尺骨神経)
回外筋症候群(橈骨神経)
手根管症候群(正中神経)
ギヨン管症候群(尺骨神経)
サタデーナイトシンドローム(橈骨神経)
・下肢:梨状筋症候群(坐骨神経)
知覚異常性大腿神経神経痛(外側大腿皮神経)
ハンター管症候群(伏在神経)
総腓骨神経絞扼障害(総腓骨神経絞)
足根管症候群(脛骨神経)
モートン病(固有底側指神経)
絞扼性神経障害の原因と治療
原因:姿勢の悪さによる---1
仕事、部活動、趣味による「使いすぎ」に起因する筋肉の過緊張---2
外傷(骨折・捻挫)後、急性、亜急性に起こる神経障害---3
装具、防具、ベルトの締め付けによる神経の機械的圧迫---4
静的、動的アライメントの異常---5
治療:1---カイロプラクティック、姿勢指導
2---筋肉の治療、四肢の使い方のアドバイス
神経自体が肥厚したものなどは保存治療困難なため、医科で手術など
3---固定器具を用いて、関節の安静を維持 or 医科に紹介
4---障害の原因となる圧迫物の除去、装着法の改善指導
5---テーピング等で修正 or 修正困難なものは医科に紹介