喉のつかえ、締め付けられるような感覚がある、のどに何かが出来ているような違和感がある…
病院でいろいろ調べても特に異常がなくいまいち原因がよくわからない、このような症状を咽喉頭異常感覚症やヒステリ-球とも呼ばれています。
主な原因はストレスが関係していると言われていますが他に自律神経失調症やうつ、のどの過敏なども考えられます。
中医学や漢方では梅核気(ばいかくき)咽中炙臠(いんちゅうしゃれん)と呼ばれています。
ストレスにより肝の疏泄機能が上手く働かなくなり気が流れず滞ってしまう気滞という状態を引き起こしてしまいます。のどのところで気が動けず詰まった様に感じてしまうのです。
また、肝の異常から脾の働きも悪くなり痰というものを生じてしまいます。この痰も梅核気を引き起こす原因となります。
〈 咽喉頭異常感覚症で使用される漢方薬 〉
半夏厚朴湯(はんげこくぼくとう)気のめぐりを良くしのどのつかえ感や違和感を改善し治療に用いられている漢方薬です。
他にも柴朴湯(さいぼくとう)などがあります。
〈 鍼灸で使用されるツボ 〉
天 突:左右鎖骨内端間の中央陥凹
合 谷:第二中手骨中点外側
豊 隆:前脛骨筋の外縁、膝窩から外くるぶしも中間
太 衝:第1、2中足骨間をなであげた際指が止まるところ
三陰交:内くるぶしから指4本上(示指から小指までの4本)脛骨内縁の後側
足三里:膝のお皿の下から3寸(指4本下)すねのすぐ外側
他にも、気のめぐりを良くする深呼吸や軽い運動でストレスを発散してみてはどうでしょうか。