東洋医学では、季節により肝、心、脾、肺、腎の気の高ぶりが亢進しやすく春は肝の気が高ぶりやすくなります。進学や就職により環境の変化や人間関係、気温の変化などによるストレスにより肝に異常がおこり体調を崩しやすくなります。
西洋医学で肝臓には生体防御、解毒作用、胆汁生産、血液貯蔵、代謝などですが、東洋医学での肝のとらえ方はまた違う視点です。
肝には筋肉、目、涙、爪の機能を主り、体の各部位の状態に反映します。他にも疏泄(そせつ)という作用もあり、気や血の流れを円滑にし精神活動を正常にし、脾胃の消化・胆汁の分泌を調節してくれます。肝の機能に不調が出ると、イライラし怒りっぽい、精神抑うつ、など、精神症状、また体の各部位では筋肉の痛み、ひきつり、目の乾燥や疲れ、涙が流れすぎる、血の上逆による頭痛、耳鳴り、目まい、月経の異常などがあげられます。
肝を養うには酸味のある食べ物、柑橘系などが良いです。
ですが酸味を取りすぎてしまうと五臓のバランスを崩してしまい不調が現れてしまうため注意しましょう。
肝の高ぶりが強くなると脾が弱るため働きを高めてあげることも大切です。
なつめには脾の働きを良くし、胃腸の調子を整えてくれるのでおすすめです。
ジャスミン |
肝の働きを良くし、うつ気分屋イライラなどに有効です。 また、脾の働きにも効果があり、食欲不振、胃もたれにも。 |
セロリ |
肝の熱を取る効果があります。目の充血、のぼせ、イライラ |
アサリ |
肝の熱を取り働きを良くしてくれます |
ほうれん草 |
血を補い体を潤してくれます。目の充血、目まいに有効。乾燥肌、慢性便秘 |
適度な運動でストレスを発散するのも良いですね。